ダイニングセットは、ダイニング・テーブルにダイニング・チェアを組み合わせたもののことを指します。
セットで販売されているものは基本的にテーブルと椅子のデザインが統一されているだけでなく、テーブルのサイズに合わせて椅子の本数も変わるので、家族の人数に合わせて選びやすくなっています。
ダイニングセットの具体的な椅子の数は商品名にも記載されており、例えば、D7点という商品名であればテーブルに対して6脚の椅子がある6人掛けのセットになります。
また、D6点やD4点などのテーブルに対して椅子が奇数になるセットの多くは、スタンダードな一人掛けの椅子とベンチと呼ばれる2人以上で腰かけられる椅子との組み合わせになります。
つまり、セット点数-1の人数が最低でもそのダイニングセットに座れるということになりますが、4人家族だからD5点のセットの中から選べば何でも大丈夫という訳ではなく、メインとなるテーブルのサイズは家族の年齢や体格を考慮して選ぶ必要があります。
一般的に大人1人が座って快適に食事が楽しむ為には、テーブル上のスペースとして、最低でも幅60cm×奥行き40cm以上の広さが必要だといわれています。
つまり、4人掛けで片側に2人ずつ座るとした場合に60cm×2=120cm以下の横幅のテーブルでは、子供が大きくなった時にはかなり窮屈に感じる可能性があるということになります。これは人数が増えても同様のことが言えるので、親戚や友人などを招く機会が多いご家庭の場合や、余裕をもって座りたいという希望がある場合は、最初から大き目のテーブルを選ぶのが好ましいです。
ただ、近年のリビングとダイニングを大きな一部屋としたリビングダイニングという間取りに合わせて生まれた、リビングダイニングセット(LD)は従来のダイニングセットに比べくつろぐことを目的の主としており、椅子が数人で座れる浅めのソファになっているので、セット点数と座れる人数が直結いたしません。
その為、選びかたについては通常のダイニングセットと異なるので注意が必要です。
また、事前に把握しておかなければならない点として、ダイニングセットを置く際には、単純な家具としての大きさとは別に下記の三つの余地が必要となります。
- 座るのに必要な空間(机から約50cm)
- 椅子を後ろに引く空間(机から約80cm)
- 椅子の後ろを通る空間(椅子から約90cm)
テーブルの広さを確保するあまりに部屋に対して大きすぎるサイズを選んでしまうと、壁や他の家具と干渉して身動きが取りづらくなり、かえって使い勝手が悪いという結果になってしまいます。
ただ、これらはあくまで目安であり、お選びいただくテーブルの天板の形状によっても変わってくる為、その状況に応じて必要な面積を用意する必要があります。